MINOLTA ロッコールレンズは、緑のロッコールレンズで有名ですが、先日、某リサイクルショップのウィンドウに鎮座しているMINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4(MD-I)を見つけました。
残念ながら同じMINOLTAのレンズですが、レンズマウントは、SRマウントという、αAマウントになる前のマウントのため、αAマウントを搭載した一眼レフカメラにそのままでは装着できません。
このMINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4は、フィルムカメラ MINOLTA XDが登場した1977年に発売されたレンズです。
MINOLTAのオールドレンズ SRマウントの50mm F1.4のタイプは、1973年に発売されたMINOLTA MC ROKKOR 50mm F1.4 PG、1977年に発売されたMINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4(MD-I)、1978年のMINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4(MD-Ⅱ)、1979年のMINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4(MD-Ⅱ)と1981年のNewMD(MD-Ⅲ)とタイプがあって見つけたレンズは、MINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4(MD-I)でした。
レンズの状態は、外装に傷もなく未使用品のような状態でした。レンズは、クリアで綺麗です。
価格も安く、手持ちのフィルムカメラ MINOLTA SR-1で使用するなど、用途は後で考えるとして、とりあえず確保して持ち帰ることに。
MINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4は、絞りの設定やフォーカスの設定をレンズに搭載されたリングを操作して設定します。
デジタル一眼レフやミラーレス一眼カメラのようにボディ側に備え付けられたダイヤル操作でレンズの絞り値の設定はできないマニュアル操作時代のフィルム一眼レフカメラに使用されていたレンズです。
このレンズを何とか、αAマウントの一眼レフカメラで使用できないかと、自宅に帰って調べることに。
理由は、コントロールダイヤルが故障して動画撮影やAUTOモードの撮影で使用していたSony α55に装着して使えないかと考えたからです。
Sony α55は、オークションでキットレンズSony DT18-55mmとセットで落札。しかし、程なくしてコントロールダイヤルが空回りして、F値やシャッタースピードのコントロールが出来なくなる故障が発生。修理代を調べると2万円以上かかるようです。
中古でもう1台買えそうな価格なので修理をしないで、動画撮影やAUTOモードでの撮影で使用していました。
MINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4のようなフィルム時代のオールドレンズは、レンズに搭載された絞りリングでF値を変更できるので、ボディ側のコントロールダイヤルの故障は関係なくなる。うまく行けば、使用頻度が下がっていたα55を復活することができると考えSRマウントを変換するマウントアダプターを探すことにしました。
Sony α55の小型で軽量なボディは約441g、片手に収まるサイズでお散歩カメラに丁度良い一眼レフだと思います。このボディに約245gとコンパクトな単焦点レンズ、MINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4の相性は良さそうです。
ネットでマウントアダプターを調べるとm4/3マウントやXマウント、αEマウントなど、ミラーレス一眼カメラに装着して遊ぶユーザーは沢山いるようです。
しかし、SRマウントとαAマウントのフランジバック(レンズ交換式のカメラにおいて、レンズマウントのマウント面からフィルムまたは、撮像素子までの距離)がαAマウントの方がSRマウントより長いため、変換アダプターを使用している事例は少ないようです。
また、レンズとマウントの間に補正レンズを入れないと無限遠での撮影はできないようです。
Amazonを探していると中国製の安い補正レンズに入ったマウントアダプターを見つけました。
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商品には、レビューはなく、怪しいアダプタでしたが、試しに購入してみることに。
届くのに半月から1カ月かかるようです。
半月ほどして、到着したアダプターは、箱が中古のような状態でキャップにも擦り傷がついていました。
う~ん。古い機種だから新品といっても在庫品、品質は、こんなもんかと妥協。
開封し早速、MINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4に装着しました。下記は装着した状態。ピッタリハマります。
アダプターの質感は、レンズと同じくらいの手触りです。違和感はあまりありません。
レンズマウンターは、Sony α55のαAマウントにピッタリとハマり、ガタつきもありません。
思った以上に精度は高いようです。
MINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4を装着したところ、見栄えも良く見えます。
MINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4を使用するために、ボディ側の設定を変更します。
レンズなし時のレリースを許可にして、絞り優先モードにダイヤルを設定。
レンズマウント横のAF/MFスイッチは、MF側に設定。
さらにISO感度設定をAUTOに設定。(任意の設定です)
マニュアルフォーカスで使用する為、ファインダー(EVF)のピント拡大を入りにしてマニュアルでのピント設定を楽にできるように設定しました。
この状態でMINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4の絞りリング操作でボディ側のシャッタースピードが自動で設定されるか試しました。
問題なく、レンズ側の絞りリングと連動しボディ側のシャッタースピードが設定されるようです。
解放でレンズキャップを試し撮り、MDタイプのMINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4の近接撮影距離は、45cmと結構寄れます。
画角は、50mmをAPS-Cで1.5倍で換算して75mm(補正レンズが入ると?mm)です。画質は、補正レンズの影響で画質低下があるのか、補正レンズが無い状態を知らないため、特に気になりません。
解放では、シャープ感はありませんが、とろける感じの良いボケ味を感じます。少し、絞るとシャープ感が増します。手持ちのMINOLTA AF ZOOM 50mm F3.5ハーフマクロ で撮影したような画角の写真も撮れそうです。
マウントアダプターは、無限遠まで問題なく撮影できるようです。予想外に良い買い物になりました。
MINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4で故障していたSony α55が復活できたようです。
補正レンズの画質低下有無が気になるならm42マウントを試すのも良さそうです。
Rokkorレンズにハマりそうな予感がします。^^
近い内に風景などを撮影して、試して見たいと思います。